アイドルもの 第四話
前回までのあらすじ
私は花も恥じらう女子高生、岡沢アイ!
でも……ドジでいつも失敗ばかり……☆
そんな私が、アイドルに!?
Pと名乗る男にアイドルに勧誘されたの!☆
でも……買い食いしてたら財布をなくして無銭飲食に!?
やっぱり私ってドジ~!☆☆☆
警察に誘拐されたけどなんとか脱出!☆
たくさんの警察に追われて絶体絶命の私の前に、なんとPが現れて、カーチェイスの末に逃げ切ったの!☆
北国の村に転がり込んだ私たちをかくまってくれたのは、茂助っていうおじさん☆
でも、ある日突然Pさんに毒を盛って、私に求婚してきたの~☆
もしかして、Pさんが嫌いだったのかな……?
茂助「……」ガチャリ
アイ「お、おじさん……」
アイ「ど、どうして……鍵を、しめてるの……?」
茂助「それは……」
茂助「二人で一緒に暮らしたいからさ……」ジリ……ジリ……
アイ「あ……あ……!」
茂助「岡沢アイ」
茂助「結婚しよう」
茂助「ヒ、ヒヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!」
アイ「え、ええ~~~!!!」
アイ「わ、私が、結婚!?☆☆☆」ドキドキ
アイ(こ、これってプロポーズってやつ~!?)
茂助「アイ……」
茂助「俺だけの……」
茂助「俺だけのアイドルになってくれないか?」
アイ「???」
茂助「なんでわかんねーんだよ」
?「……め……ろ……」
P「やめ……ろ……」
茂助「なんだ、まだ生きていたのか」ツカツカ
茂助「お前なんて……死んでりゃいいんだよぉ!!!」ブンッ!
P(なんだ……?)
P(この素人丸出しの包丁の軌道は……)
ガシッ!
茂助「なっ!?てめぇっ!」
P「ふんっ!」茂助を投げ飛ばす
ドガアアン!(障子を突き破って石畳に激突する)
茂助「死ーん」
🟥茂助🟥 ジワァ…
P「あっ!?反射的に手が出てしまった……」
P「くそっ!逃げるぞ……」グイッ
アイ「Pさん……!☆」
チュンチュン ミーンミーン
P「はぁ…はぁ…」
P「うっ……」うずくまる
アイ「Pさん……やっぱり、毒が……☆」
P「くそ……こんなところで……」ヨロヨロ
P「岡沢さん……頼みがあります」
アイ「プ、プロデューサーさん……」
アイ「わかった、うう……悲しいけど……」
アイ「私、プロデューサーさんのこと、ずっと忘れないから……☆」
P「遺言じゃねーよ」
P「カ〇ナールを……薬局でカ〇ナールを買ってきてください……」チャリン
アイ「カ、カ〇ナールでいいの……?☆」
P「ええ……この毒にはカ〇ナールが良く効くのです……」
アイ「分かった!買ってくるね☆」ダッシュ!
P「頼みましたよ……」
タッタッタッ……
P「とは言ったものの……」
P「ゲホッ!ゴホッ!」ボタボタッ
P「こいつは……ちっとばかしヤバいかもな……」
アイ「うう~カ〇ナール、カ〇ナールぅ……」オロオロ
アイ「う、売り切れ!?」ガーン
アイ「そ、そんなぁ……☆」
大男「う~、ぼく、大きいからいっぱいカ〇ナール買わなきゃ……」ガサゴソ
アイ「あーっ!カ〇ナールが!?」ガーン☆
大男「ん?どうしたの?」
アイ「じ、実は……Pさんが……」カクカク☆シカジカ
大男「か……」
大男「かわいそう!!!」ワアアアア!!!
アイ「!?」
大男「今すぐ行かなきゃ!!!」ダダダダダ!!!!!!
アイ「ええ~!?待って~!」
店員「うわーっ!?泥棒だー!!!」
同時刻──
P「死~ん」フワフワ(幽体離脱)
村人(弥助)「う~ん、困った困ったでゲス……」
大男「!?」ダダダダダ!!!!!!
大男「困っている人がいるぞ!助けなきゃ!」ピタッ
アイ「え、ええ~!?」
弥助「うう~、まさか村の祭りで歌ってくれるはずのアイドルが前日に酒を飲みまくって倒れるなんて……」
弥助「困った困ったでゲス……」
大男「そ、そんな……でも代わりのアイドルなんて……」オロオロ
大男「う~ん、僕が代わりに出ようかなあ……」オロオロ
アイ「アイドル……?」
アイ(私が代わりに……)
アイ(でも……)
アイ(まだ何もアイドルらしいことしてない私が、そんなこと……)
フワーッ(天国のPがほほ笑む)
アイ(Pさん!?)
P(お前ならできるさ……)
P(俺は、お前のことを信じてる!)
アイ(で、でも……)
P(超えなきゃ、だろ?)
アイ(!!!)
P・アイ((このハードルを!))
アイ「あ、あの!☆」
アイ「わ、私!代わりにやります!」
弥助・大男「!!!???」
弥助「あ、ありがたいんだが……出演料とかは……」
アイ「いいんです!」
アイ「私、困っている人がいたら見過ごせないですし……」
アイ「それに、歌うのも好きですから!☆☆☆」
大男「お、お、……」
大男「うおおおおおおお~~~~!!!!!!!!!」ボロボロボロ
大男「なんていい人なんだ~~~~~!!!!!!!」ボロボロボロ
弥助「ギョッ」
目に映るものすべてが白、だった。ついさっきまで、ひどい頭痛を感じていたような感覚がして、うまく頭がまわらない。
P「ここは……」
自分の声がひどく遠く、くぐもって感じる。のろのろと立ち上がった自分の姿を、少し高いところから見ているようだった。そして、視線を上げると──
P「Q……」
そこには、見知った顔があった。
(エンディングテーマ)