チラシの裏

アイドルもの 第六話

2026年9月6日


前回までのあらすじ

私は花も恥じらう女子高生、岡沢アイ!
でも……ドジでいつも失敗ばかり……☆

ひょんなことから警察に捕まっちゃって、今はPと名乗る人と一緒に逃亡中!☆
北国の村に転がり込んだ私たちをかくまってくれたのは、茂助っていうおじさん☆
でも、ある日突然Pさんに毒を盛って……☆
解毒剤を探していたら大男の人が助けてくれたのに、この人もPを殺そうとして、もうどうなってるのかわかんな~い!!!

あ、そうそう☆私、初ライブすることになったの!みんな応援してね☆


村人(弥助)「え~、では次はこの村出身のアイドル、『Sak★kaS』さんのライブ……」
弥助「……のはずだったんですが、酒を飲みまくって倒れているので別のアイドルのライブです!」

村人たち「おい!ふざけんじゃねーぞ!」ブーブー
村人たち「なめんなカス!」ブーブー
村人たち「金返せ!そんなん見に来てねえんだよ!」ブーブー
村人たち「しばくぞ!」ブーブー

P(しまった……ペンダントをどこかに落としてしまった……)

アイ「はうう~☆みんなの歓声がすごいよぉ……☆」

P(くそっ……一体どこだ……いつ……?)
P(もしかして茂助の家か……?)

アイ「Pさん?」

P「わっ!急になんだ!」

アイ「?」

P「あ、ああ……すまん……」
P「これが初のアイドル活動だよな……」

アイ「えへへ……緊張するけど……」
アイ「越えなきゃ!このハードルを☆」キラッ

P「そうだな」
P「あっそうだ、この仮面をつけていけ」ピラッ

アイ「これは……?」

P「たぶんこんな田舎にはテレビもないだろうしニュースは来てないだろうが……」
P「それでも指名手配犯だからな……」
P「人がいっぱいいる場では警戒するに限る」

アイ(わっ!Pさんからのプレゼントだ!☆)
アイ「えへへ☆大事にするね☆」タッタッタッ

P「……行ったか」
P「さて……」

P「出て来いよ、F《フェンリル》……」

F「やっぱり気づいてたんだねぇ~」

P「お前の目的は……俺の命か?」

F「ククク……実はもう一つあってね……」
F「これだよ」チャリ……(ペンダントを取りだす)

P「それは……Qのペンダント!」

F「Pを殺すこと、Qのペンダントを奪うこと……それがぼくの使命!」

P「──なぜ、それを奪うんだ……?」

F「それは内緒だよおおぉぉぉ!!!」ブウン!(腕を大きく振りかぶる)

P「!!!」サッ

ダッ!(Fが腕を振りぬいた体勢のまま駆けだす)
ドウ!!!(そのままPに体当たり)

P「グアッ!?」ドンガラガッシャーン(なんかその辺にいっぱいある段ボール箱を崩しながら吹き飛ぶ)
P「くそっ……なんてヤツだ……」

F「あれ?Pくん、エージェントやめて勘も鈍っちゃったかな?」
F「思ったよりずっと弱いや」

P「くっ……」

F「じゃ、さようなら!」

ズオオ……(Fの背後、壁がいびつに開く)
ギュオン!!!(開いた壁の中から、飛び出した虹色の線が、まぶたのように開いてFに向かう)

F「──ん?」クルリ

ガパァ……(振り返ったFの首から上を、虹色の何かが呑み込む)

F「……」プシャプシャ(足元に血だまり)
F「……」ドタリ

???「……チッ、P以外の奴もいたのかよ……」

P「お前は……」
P「茂助……?」

茂助「……違うな……」
茂助「俺は、Pを殺すものだ……」スッ(包丁を構えると、包丁の刃が虹色に光る)

P「!!!」


アイ(うう……やっぱり、人がいっぱいいて緊張しちゃうよぉ……☆)
アイ(でも……)

村人「チッ、最悪すぎるわ~帰ろうぜ」
村人「俺たちは酒カスを見に来たってのによ」
村人「引っ込めー!死ねー!」ポイポイ(空きペットボトルを投げる)

アイ「越えなきゃ!このハードルを!!!」

村人たち「!?」

♪~(エンディングテーマ)